理事長挨拶
2006年1月に認可を受けたこの法人は、障害福祉サービス、介護保険サービスを軸に取り組みをはじめ、早くも15年に至りました。今では、すべての事業を合わせると200名以上の利用者の皆様との関りをいただくようになり、5人でスタートしたスタッフも今では総勢50名になりました。決して順風満帆とはいえない状況が続いてきましたが、その間、本当に多くの皆様のご支援をいただきました。皆様のご支援なくして今の発展はあり得なかったと実感しています。ここに改めて心より厚くお礼申し上げます。
設立後、法人はインクルーシヴな社会をつくるという理念を掲げ取り組んできました。だれもが分け隔てなく笑って暮らせる社会づくりです。そして行ってきた事業は、「障がいをお持ちの方が住みやすい社会はだれにとっても住みやすい」という思いから福祉の事業を軸に、資源としては無いものや少ないものをあえて選択して運営してきました。厳し道のりですが、この15年で少しは実践でき、取り組みや思いを形にして伝えることもできるようになったのではないかと思っております。しかしながら、社会はまだまだ、健常者と障害者が分けられた、分け隔てのある社会であり、ほかにも多くの差別や区別は存在します。決して障がいをお持ちの方やご高齢の方が住みやすい状態であるとは言えないと感じています。目指す社会はまだはるか遠くにあり、できることは限られているかもしれませんが、理念を忘れず、役員・職員一同,日々研鑽しながら取り組んでいきたいと思います。皆さんのご支援なくしては進みません。今後も変わらぬご支援をお願いいたします。
認定NPO法人になりました
平成29年11月29日 認証式にて正式に認定NPO法人として承認を頂きました。
NPO法人(特定非営利活動法人)制度とは、福祉・環境・まちづくり等様々な分野の社会貢献活動を行う団体に対し、法人格を付与することにより市民が自由な社会貢献活動の発展を促進することを目的として創られた制度ですが、そのようなNPO法人が、市民や企業からの寄附によって一層に支援されることを目的として創られたのが「認定NPO法人」制度になります。
認定NPO法人は、NPO法人の内、その運営組織及び事業活動が適正であって公益の増進に資するものにつき一定の基準に適合したものがなることが出来ます。
そしてこの度、「ぱれっと」は、この基準を適合する法人として認められたということになります。これはとても誇れることであると感じています。
しかし、今回の承認にあたっては、単に適正な運営をしていただけではなく、多くの皆様のご支援無くしては実現でき来ませんでした。特に当法人が認定されるために年間3000円以上の寄付者が年間100件以上必要という基準があり、これをクリアするためのご支援は並大抵ではなく、ご支援いただいた皆様には、感謝の念に堪えません。認定NPO法人となれば、適正な法人としての社会的な信頼度が高まるだけでなく、税制の優遇を受けれるなどのメリットがあります。これからも、より多くの方にご支援を頂けるように努力し、法人の理念である「インクルーシヴな社会(誰も分け隔てられることの無い社会)の実現に向けより一層励んでいきたいと思います。
より一層のご支援を、そしてより多くの方にこの輪を広げていただけるようにご支援をよろしくお願いいたします。一緒に「ぱれっと」を育ててくださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。
※認定期間は5年間で5年後にまた審査があります。その間も年間3000円以上の寄付者が100件以上必要になります。ご支援よろしくお願いいたします。
理事長 川田 晋
理念
目的
高齢者や障がい者が住み慣れた居宅及び地域で自立した生活をいつ目でも送れるように生活支援事業や就労・自立支援を含めた社会参画支援事業を行うことを目的としています。また、地域福祉向上に関する調査・研究や啓蒙啓発活動、ボランティアの育成なども積極的に行い、まちづくりにも貢献します。
特に事業を通して、高齢者及び障がい者の日常生活を包括的にサポートし、高齢者・障がい者の自立と生きる目的づくりを支えるとともに、高齢者・障がい者福祉の向上及び地域生活の活性化に寄与します。
法人沿革
平成17年10月15日 | NPO法人設立総会開催 |
平成18年1月23日 | NPO法人 地域支援と高齢・障害の垣根を越えた社会保障を考える会 認可 |
平成18年4月1日 | 地域支援事業所ぱれっと開設 障害者自立支援法 居宅介護・重度訪問介護・行動援護事業移動支援事業(神戸市・明石市)開始 |
平成18年4月15日 | 介護保険事業 (介護予防)通所介護事業開始 |
平成19年5月1日 | 障害者総合支援法 多機能型(就労継続B型、生活介護) 事業開始 |
平成24年4月20日 | 「NPO法人ぱれっと」に法人名変更 |
平成25年1月1日 | 相談支援事業指定(特定、一般、障害児) |
平成26年6月1日 | 介護保険、訪問介護事業開始 障害者総合支援法 同行援護事業開始 |
平成28年3月15日 | 障害者総合支援法 共同生活援助 グループホーム「ほわいと」開設 |
平成29年11月29日 | 「認定NPO法人ぱれっと」に法人名変更 |
組織
役員 | 理事10名 監事1名 計11名 内理事3名は職員を兼ねる |
組織 | 常勤職員18名(内役員3名) 非常勤職員32名 合計50名 |
事業報告
職場環境について
当法人においては、職場環境等の改善のため以下を実施しています。
情報の開示について
- 法人の理念や目的を、ホームページ等に掲示し明確にしています。また、毎年度の事業計画等に掲示しています。
また、法人の方針を明確にしています。総会・理事会で承認された事業計画等により法人の方針を明確化しています。
職員の採用及び職場環境について
- 他産業からの転職者、主婦層、中高年など経験や資格の有無にこだわらない幅広い採用の用意があります。
- 雇用管理改善のための管理者の労働・安全衛生法規、休暇・休職制度による雇用管理改善対策の充実化を図っています。
- ヘルパーステーション中心にICT活用を行い業務量の縮減に取り組んでいます。
- 事業ごとの会議等を定期的に開催し、職場内コミュニケーションの円滑化による、個々の職員の気づきや意見を取り入れた勤務環境や支援内容の改善を図ります。
- 年に1回1週間程度の有給休暇を計画的に取れるようにするなど、有給休暇の消化を高める取り組みを行っています。
- 非正規採用の職員においては、本人の希望やその勤務態度や有する能力を鑑み、正職員化への登用を積極的に進めています。
- 常勤職員の健康診断やストレスチェックの他、短時間労働者の健康診断も受診可能にしています。
また、職員の休憩室を確保しています。
人材育成について
- 働きながら介護福祉士等の資格取得を目指すものに対する実務者研修受講支援やより専門性の高い支援技術を取得しようとする者に対する研修受講の支援等を実施します。
また、法人独自でも資格取得研修を開催しています。 - 人材育成のため、研修を定期的に開催しています。また、研修計画を立て外部研修等にも積極的に参加しています。
- 職能評価を取り入れ、努力し法人への貢献や資質の向上を図る者が評価される仕組みを取り入れています。
今後も、法人にて働く方が、意欲を持って働け、安心して働ける職場づくりを目指して取り 組んでいきます