◎ヘルパー研修◎

今回は、①『障害者虐待防止及び権利擁護』と②『利用者の気持ちなどを体験しよう』の内容で研修会を行いました。

  1. の研修は、各自でチェックリスト(自己点検)を行って振り返り、不適切ケアにならないよう出来ることは?などグループで話し合いました。

 日頃から話し合いや確認しあうこと、振り返ることで意識して利用者支援ができるよう参加したヘルパーの方々は熱心に学ばれていました。

  1. の研修は、障がい者の中には、会話をしたり、抽象的な内容を理解することが難しい方もいます。そして、興味があるものしか見えていないこともあります。

 この2点の内容をみんなで疑似体験してみました。抽象的な言葉は分かりにくいです。りんご、ボールなどは絵にできますが、「ちょっと」「ちゃんと」を絵にすることは難しいです。

 どのように描いたらいいの?どう表現したらいいの?と不安になりした。この気持ちが、抽象的な言葉で利用者さんに声をかけた時の利用者の気持ちです。利用者の方も「ちょっと待って」「ちゃんとしようね」と声かけられてもどうしたら良いのか分からずに不安になってしまいます。

 時計の針がここまでとか椅子に座って待っていただけますかなど具体的に伝えてくれたら分かりやすいです。

 また、キラキラ光るものやアニメのキャラクターを見つけると、急に走り出す方もいます。私たちは、興味や見たいものがあっても近づくまでに車は来ないか?信号は青か?などそれ以外の情報も確認できます。でも、利用者さんの中には、興味のあるものしか見えていない場合があります。車が来ていても信号が赤でも興味のあるものめがけて道路に飛び出すことがあります。

どのような状況なのか、実際、ペットボトルの注ぎ口から興味がある物を見てみました。周りが見えず、そこしか見ていないという疑似体験です。

 講義で聞くだけの研修ではなく、こんな気持ちなんだ。不安なんだ。このように見えているんだと疑似体験をすることで理解しやすい研修でした。今回の研修で体験したことが今後の支援に役立ち、利用者さんの気持ちや思いに寄り添った関りができればと思います。